2011年5月31日火曜日

夜の流れが人々をおしとどめるのか?
それとも街の灯りがかがやくとき
あなたの隣人があなたにそっと微笑むとき
世の闇はその深度を少しだけ浅くする。

2011年5月24日火曜日

我想你

あなたを想う、その遠い街角、バスの窓から見た横顔が
そのまま残像として残っているとは…。

「我們再見面」、ささやいた微笑みの形だけが、いつまでも
とどまっていた、広場を一周したバスが、今度はあなたの
後ろ姿を照らす夕陽に輝いて……

夜明け

僕は地球の広がりを感じながら目覚めるのが好きだ。
朝あまりにも早い時、この世界がまるいことを一瞬忘れる。
「すべては君の瞳の中に」とつぶやきながらも、早朝まだ
暗闇が人を包み込む役割を終えていないころ、
すべてが寛容で優しく、僕はまだ君の夢の中を
浮遊しているような錯覚におそわれる。

でも、安心して、僕はここにいるから。君の眠りをさまたげる
光や音や歌声や世界の知らせは、まだカーテンの外側に
とどまっている。

静かに、静かに、僕だけがほのぼのと明けていく朝陽の中、
少しずつ少しずつ、人であることを忘れ、君がいることも忘れ、
世界との和解を試みている。だから、だいじょうぶ、
静かにお休み……。まだ、朝は来ていない。




2011年5月23日月曜日

窓を開けたら雨が降ってる。
実りの雨だと君は言ってたね。
僕はそうだよ、だって雨は地球のすべての思いが
空まで昇っていった証拠だよと言ったら
君は笑っていた。

君の不在の朝、いまやっと僕は自分の気持ちに気付いた。
人と人はどこまでつながっているのか、
人は自然にどのように囲まれ、自然は人を許し、ときに厳しいかと。

僕はいまやっと分かったよ、君の手が指が示そうとしていた意味を。
それはきっと今日、僕たちが別々に迎えた朝、
それぞれの土地で、それぞれの国で
僕たちが感じているに違いない
(そう、僕は信じている)この広がりなんだ、
この優しさなんだ、この畏れにも近い思いなんだ。

僕ははっきりと聴く、君の声を、君の歌を、それはきっとこの雨が
さっきから僕に伝えようとしていることなんだね…

雨、雨は降り続く……
雨、雨は降り続く……

僕はいつまでも覚えているだろう、君が出て行ったその日
君の傘が掛けられていたwindow。
その透明な輝き、だって陽の光が君の髪を通り抜け、
そっと僕に告げたから、you're leaving now...

君の影が見えたと思った。
君の声が聞こえたと思った。

いつか、いつの日か…
君がもどってくるとき
僕は僕でいることが出来るのだろうか?
年がめぐり、人の思いもめぐり、いま僕の見ている雨がきっと
世界を回って帰ってくる。そんな奇跡があるんだろうか、そんな愛が
あるのだろうか?信じたい。信じていたい雨、雨の歌を
そっと僕は歌いつづける…

2011年5月21日土曜日

Adieu

Adieu、もう二度と会えない人。
はじめて会ったときの笑顔をいまもはっきり覚えている。
いつかきっと同じ道に戻ろうといった約束は
この空のどこに隠れているのだろう?

Adieu、もう二度と会えない人と人。
思い出は約束は強く握ったその手の感触は
いつまでもきっと忘れない。

Adieu、adieu、夢は希望は生き続けるとささやいたくちびるは閉じたまま。
もう一度その目を開けてみて。

Adieu、わずかに残った温もりは私の心の奥深くそっとそっと
触れている。そこに、あなたの不在が、心に響く。