2011年5月24日火曜日

夜明け

僕は地球の広がりを感じながら目覚めるのが好きだ。
朝あまりにも早い時、この世界がまるいことを一瞬忘れる。
「すべては君の瞳の中に」とつぶやきながらも、早朝まだ
暗闇が人を包み込む役割を終えていないころ、
すべてが寛容で優しく、僕はまだ君の夢の中を
浮遊しているような錯覚におそわれる。

でも、安心して、僕はここにいるから。君の眠りをさまたげる
光や音や歌声や世界の知らせは、まだカーテンの外側に
とどまっている。

静かに、静かに、僕だけがほのぼのと明けていく朝陽の中、
少しずつ少しずつ、人であることを忘れ、君がいることも忘れ、
世界との和解を試みている。だから、だいじょうぶ、
静かにお休み……。まだ、朝は来ていない。




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