2011年8月5日金曜日

伝わった思い

祝祭の記録を整理しながら、そのあとに訪れるストーリーや
計画を見るにつけ、はじめて、僕らのやりとげたことの広がりを
理解し始めている。

「これって、すごいことをやり始めてない?」
思わず言ったね…

それに反して驚かれるのが、それを支える人数の少なさ。

誤解が誤解を生み、計画が広がったとしても、
確かな証しがあれば、それも真実。

それを生みだした情熱と思いは真実なんだから。

苦しんで受け取った贈物であったとしても、教訓は残るし、
最後には喜んでもらえるよう、改良を重ねて。

計画は遠くに行ったのではなく
僕らの「思い」が伝わったのだ。
思いが書類を書かせ、手続きを進めさせ、
そして、ついに、音がその場に鳴り響いたから、
だから、あの人たちを動かしたと思いたい。

2011年7月18日月曜日

そしてときどき雪が降って、森の声は深く響いていたね。
季節はめぐって鳥が教えてくれた。そう、もう夏なんだ!
小川を溢れさせて雨が続いていた、もう止まないのかな、風は
どんどん強くなる。ほら、見てごらん、雲の切れ目から虹が
その色を濃くしている。ひとつずつ。

2011年7月5日火曜日

IMFA

昨日、仲間と岡山に近い地方の町を訪れ、
信じられないような純粋な
音楽を聴いた。僕らは日本の若き音楽リーダーが連れてきた演奏家たちと
その町の人たちとの言葉の交流を手助けするために行ったのだが、
残念ながら、その機会は僕らの住む古都に帰る直前になってやっと
やってきて、僕らは旅立たなくてはいけなかった。
でも、その大きくはない、他の文化圏ともかけ離れたその町の人たちの
勇気と熱意と知的好奇心に感嘆しながら、僕らの共通の関心事である音楽、
最高の音楽が生成される現場に立ち会えたことの歓びとともに、
悪天候に乱されることなく、西日本の大都会をぎりぎりの時間で通り過ぎ
帰って来た。僕自身は珍しく夏風邪で時に最悪の気分を味わいながら、
舞台袖ではBeethovenの若き日の室内楽に感涙にむせいでいた。
今年、さまざまの音楽的冒険を試みてきた若い仲間の能力と
イニシアチブに感心しながら、このことがきっとあらたな挑戦に
共に向かうための(さらなる)きっかけになることを信じている…

2011年6月28日火曜日

残されたmelody

家族が残す思い出。たとえば言葉。たとえば夢。たとえばその姿。
彼女はmelodyを残し、その思い出はいまも心の中に生きつづける。
そして手から手と奏でられ、感動は伝えられる。人の優しさはこうして広げられる。

2011年6月12日日曜日

言葉

言葉はこのように心に届くことがあったのだろうか?
僕が手に握りしめ、その感覚が変わるくらい長い間語った道具、
それはなにか(だいじなこと)を変えただろうか?


2011年6月11日土曜日

おやすみ

語り合う。語り合えるという仕合わせ。それが
悲劇の一幕を演出する(掲げられた)手であったとしても。その
薄暮のときが闇に向かっているあいだもわたしたちは語り合った。思わず
外に目を凝らすと小鳥はすでにその羽を休めていた。「良かった」
と、わたしはつぶやき、夜の町に出て行ったのであった。そこでは
あらたな偶然が人の思いを強くする
Melodyがわたしを待っているとも知らず。振り返れば
あなたはあらたな心とともに休んでいたのだ。それを見て
わたしは安心しつつも、夜が更けるにまかせて、あなたの寝顔を見つづけた…
おやすみ。

2011年6月2日木曜日

愛は奇跡のように…

愛は奇跡のように、その街角で待っている。ほら、
その道を曲がってごらん。あなたがその姿を、ずっと
思い浮かべていた人が待っているから、花束を持って。そっと
その香りはすでのあなたの心の中に満ちている。ほら、
その一歩を踏み出すだけでいいから…。

久しぶりにカフェオレを飲む…

久しぶりにカフェオレを飲む。
いつからカフェオレを飲んでいるのだろう?
僕がこの国の言葉と文化に興味を持ち始めた年月をさかのぼり考えてみる。
僕はあの国に行ってみた。見た。そして味ってみた。
その名さえ僕たちの国では未だ知られていなかった。
すごくsimpleな飲みもの。

2011年5月31日火曜日

夜の流れが人々をおしとどめるのか?
それとも街の灯りがかがやくとき
あなたの隣人があなたにそっと微笑むとき
世の闇はその深度を少しだけ浅くする。

2011年5月24日火曜日

我想你

あなたを想う、その遠い街角、バスの窓から見た横顔が
そのまま残像として残っているとは…。

「我們再見面」、ささやいた微笑みの形だけが、いつまでも
とどまっていた、広場を一周したバスが、今度はあなたの
後ろ姿を照らす夕陽に輝いて……

夜明け

僕は地球の広がりを感じながら目覚めるのが好きだ。
朝あまりにも早い時、この世界がまるいことを一瞬忘れる。
「すべては君の瞳の中に」とつぶやきながらも、早朝まだ
暗闇が人を包み込む役割を終えていないころ、
すべてが寛容で優しく、僕はまだ君の夢の中を
浮遊しているような錯覚におそわれる。

でも、安心して、僕はここにいるから。君の眠りをさまたげる
光や音や歌声や世界の知らせは、まだカーテンの外側に
とどまっている。

静かに、静かに、僕だけがほのぼのと明けていく朝陽の中、
少しずつ少しずつ、人であることを忘れ、君がいることも忘れ、
世界との和解を試みている。だから、だいじょうぶ、
静かにお休み……。まだ、朝は来ていない。




2011年5月23日月曜日

窓を開けたら雨が降ってる。
実りの雨だと君は言ってたね。
僕はそうだよ、だって雨は地球のすべての思いが
空まで昇っていった証拠だよと言ったら
君は笑っていた。

君の不在の朝、いまやっと僕は自分の気持ちに気付いた。
人と人はどこまでつながっているのか、
人は自然にどのように囲まれ、自然は人を許し、ときに厳しいかと。

僕はいまやっと分かったよ、君の手が指が示そうとしていた意味を。
それはきっと今日、僕たちが別々に迎えた朝、
それぞれの土地で、それぞれの国で
僕たちが感じているに違いない
(そう、僕は信じている)この広がりなんだ、
この優しさなんだ、この畏れにも近い思いなんだ。

僕ははっきりと聴く、君の声を、君の歌を、それはきっとこの雨が
さっきから僕に伝えようとしていることなんだね…

雨、雨は降り続く……
雨、雨は降り続く……

僕はいつまでも覚えているだろう、君が出て行ったその日
君の傘が掛けられていたwindow。
その透明な輝き、だって陽の光が君の髪を通り抜け、
そっと僕に告げたから、you're leaving now...

君の影が見えたと思った。
君の声が聞こえたと思った。

いつか、いつの日か…
君がもどってくるとき
僕は僕でいることが出来るのだろうか?
年がめぐり、人の思いもめぐり、いま僕の見ている雨がきっと
世界を回って帰ってくる。そんな奇跡があるんだろうか、そんな愛が
あるのだろうか?信じたい。信じていたい雨、雨の歌を
そっと僕は歌いつづける…